杭瀬川のホタルは、今から300年ほど前、初代大垣藩主・戸田氏鉄公が「天の川ホタル」と命名し、長く保護されてきました。平成元年に環境庁より「古里いきものの里」百選に選定され、 現在も南市橋の子供たちが、餌となるカワニナを放流したり、川のそうじをするなど、ホタルを守る努力をしています。5月下旬から6月中旬にかけて、ゲンジボタルの美しい姿を見ることができます。
ゲンジボタル

ゲンジボタルは幼虫が水中生活をする世界的に貴重な種であり例外的なホタルです。光も強いことから日本を代表するホタルとして多くの人々に親しまれ、詩歌や短歌にも詠まれてきました。
また、幼虫は清流に生息するカワニナ類をえさとしていることから、ゲンジボタルが河川環境のバロメーターとなっています。
集団発生をすることや、発光が大きく、ゆっくり息づくように明滅をくり返すことで、日本の伝統的自然美のひとつとなっています。